あなたがセミナー、塾、書籍、インターネットなどで学んできたその知識。
実はそれ、勉強した気になっているだけで全くと言っていいほど身になっていないのに気付いていますか?
今日は「学んだ知識を使いこなせるようになるにはどうすればよいか?」ということについてお話します。
僕自身、本当に学んだ気になっていただけなんだなということを思い知らされた経験からお話したいと思います。
これを知らないといつまでたっても実践では役立たないままなのでぜひ読んでくださいね。
知識の階段
人が知識を得るには三段階のステップを踏むと言われています。Level0が「知らない」という状態だとすると知識は以下の3つのレベルに分けることができます。
Level1:聞いたことがある
Level2:知っている
Level3:使いこなせる
「知らない」から「聞いたことある」へ「聞いたことある」から「知っている」へ「知っている」から「使いこなせる」へというように段階的に知識のレベルは上がっていきます。
まず、Level1の「聞いたことある」という状態ですが、これはどこかで聞いたことがあるような気がするけど何かは思い出せないというレベルです。俗に言う、”名前だけ聞いたことある”のような状態ですね。
次に、Level2の「知っている」という状態ですが、これはその内容を思い出すまでには少し時間がかかるけど、考えた結果思い出せるというレベルです。
最後の、Level3の「使いこなせる」という状態はこれは聞いただけで瞬時にアウトプットできるというレベルです。
具体例をあげて各レベルを説明します
例えば、”Dog”という英単語を思い浮かべてください。日本語訳は”犬”ですね。
Level1の人は、Dogは前に聞いたことがある、でもどんな意味だったっけな。というように聞いたことがあるけど犬だとは分からないという状態です。
Level2の人は、Dogは知っている、えーと、何だっけな。1分位考えてからあ、犬だと思い出せる状態です。
Level3の人は、Dogと聞いた瞬間に0.1秒で犬だと認識できる状態です。
それぞれのレベルの違いが分かりましたね。
英語の試験の場合はどうなる?
ここで、英語の試験の場合はこのレベルがどうなるかということについて説明したいと思います。“Dog”という英単語を日本語に訳すという試験問題です。
Leve1の前に聞いたことがあるという状態の人は犬だとは分からないので、試験の結果は0点ですよね。
Level2の知っているという状態の人は思い出すまでに1分掛かったけど、答案には回答できたので100点ですよね。
Level3の使いこなせるという状態の人は瞬時に認識できるので当然ながら100点です。
この英語の試験、Level1の人は0点でしたがLevel2とLevel3の人は両方100点です。
Level2とLevel3の人で差は生まれなかったということになります。紙の試験なら差は出ないのです。
次に説明することがとても重要です。
外国人とのリアルな英会話ならどうなる?
先ほどの例のペーパーテストではなく実際に外国人と英語で話すというシチュエーションを考えてみてください。だいたい何が言いたいか想像が付いたのではないでしょうか。
Level2の知っているという状態の人は”Dog”という単語を思い出すまでに1分も掛かってしまう。つまり、会話が成り立たない!ということなのです。
Level3の使いこなせるという状態の人は瞬時に”Dog”は犬だと出てくるのでスムーズに会話することができます。
これが大きな違いなのです!
Level2とLevel3にとても大きな差があることに気付いたでしょうか?
ビジネスで求められるのはLevel3
重要なことは、実際にリアルのビジネスの世界ではLevel3でなければ通用しないということなのです。これをぜひ覚えておいてくださいね。
お客様を相手にしていない資料を作っているなどの場合はLevel2でも問題ありません。
しかし、交渉中、プレゼンテーション中、セールス中の状況ならLevel3でなければ成果は出ないのです!
僕も商談相手との交渉中に、よい施策があったのに思い出せなくて、終わってから”ああすれば良かった”と悔しい思いをしたことが何度もあります。
交渉中にその場でアウトプットできなかったのは完全には自分のものになっていなかった証拠です。あの場面で繰り出すことできていたら商談状況はきっと変えられたと思います。
つまり、「知っている」という程度のレベルではビジネスで勝つことは難しいのです。一度、セミナー、塾、書籍、インターネットで学んだだけではLevel2止まりです。
必要なときに必要な知識を瞬時に引き出して、いつでも使いこなせるという状態になっていなければいけないのですね。
ここが勝敗の大きな分かれ目です。
起業塾の先生がよく“何度も動画を見て復習してください”と言うのを聞いたことがありますよね。これは使いこなせるレベルになってほしいから何度も見るように伝えているのです。
使いこなせるレベルになるために
使いこなせる知識になったかどうか判断する方法が一つだけあります。それは、他人に分かりやすく説明できるかどうか?ですね。
もし説明できなければそれは本当の意味では理解していないということになります。自分の頭の中でまだ整理しきれていないのです。
完璧に理解していたら相手に噛み砕いて具体例を用いながら説明できるはずです。相手に理解させることができたかどうか?で使いこなせるレベルになっているかどうかが判断できます。
そして、その相手がさらに他の人にも説明できるようになっていたらもう完璧ですね!ぜひこのレベルを目指してくださいね。
本日のまとめ
ビジネスの世界では、知っているレベルの知識は通用しない。成功したいなら、使いこなせるレベルの知識でなければいけない。
使いこなせるレベルになるには何度も復習して、人に教えられるようになろう。
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