仕事によって、失敗すると評価が下がる場合と失敗すると評価が上がる場合があることをご存知ですか?
“失敗すると評価が上がる?”って一体どういうこと?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますので解説しますね。
評価方法の違い
すでにやることが決まっているもう型にはまったルーチンワークの業務なら失敗すると評価が下がるというのは普通ですね。もうマニュアルがあって、手順も教わってその通りにやれば誰でもできるという仕事なら、いかに正確に時間内に数をこなすかが重要になります。
そのため、ミスがないということが評価の対象になるわけですね。だから、失敗すると評価が下がるというのは自然のことですよね。
しかし、新規でビジネスを立ち上げる場合に関しては考え方が全く異なるのです!
起業の場合は考え方が逆
起業をする場合は、何が正しくて、何が間違っているのか?誰もやったことがない分野なら分からないわけです。ここで、「失敗すると評価が下がる」というやり方を取り入れてしまうと、失敗を恐れて行動できなくなってしまいます。
行動しないと何も進まず、起業もうまくいかないというわけですね。
新規でビジネスを立ち上げる場合は「失敗すると評価が下がる」ではなく、「失敗すると評価が上がる」というやり方を取り入れて、失敗を恐れずに積極的に行動を促すような環境を作ってあげなければいけないのです。
実際に大手企業の新しいビジネスを推進する部門ではそのような評価制度が取り入れられています。
起業で成功するためには以下の2つの考え方が重要なので覚えておいてくださいね。
(1)失敗なんて存在しない
(2)勝つまでやり続ける
それぞれ具体例をあげて説明しますね。
(1)失敗なんて存在しない
失敗を恐れて行動しないことが一番良くないです。行動しないことこそが「失敗」なのです。
例えば、あなたが今人気の遊園地に来たとします。
乗り物がたくさんあるので、一日でできるだけ多くの乗り物に乗りたいと思ったあなたはガイドブックやインターネットを見て、その遊園地の最も楽しめる回り方を調べ始めました。
どのように回ったらたくさんの乗り物に乗れるか一番効率のよいルートを考えます。
“最初にあれに乗って、2番目はあそこへ行き、3番目はこれ。”
“待てよ。あのアトラクションも面白そうなので2番目と3番目の間にこれを入れてみよう”
“いや、もしかしたらこっちのルートで行ったほうが空いているかもしれない”
このように検討しているとします。
最も多くの乗り物に乗れる効率的なルートをもっと良い順番があるのではないかと何度もシミュレーションをしています。
しかし、吟味しすぎて時間だけが過ぎていきました。今日は一日楽しもうと思って遊園地に早く着いたのにも関わらず遊べる時間が少なくなってしまいました。
そして、効率的なルートを考えることに夢中になったあまり、結局何も乗らずに閉館時間を迎えてしまいました。
いかがですか?
これは、最も最悪なパターンですよね。
考えすぎてしまったあまり何も行動を起こすことができなかったのです。「何でもいいので乗る」と決めて早く動くという行動を取った方が良かったのです。
もし、乗ったものがつまらなかったとしたら「その乗り物はつまらなかった」という事実が分かったことになります。
それで、いいのです。
次回からその乗り物は「つまらないから乗らない」という教訓が得られましたよね。
ダメだったというデータが手に入り、次に失敗しない教訓も得られたと考えてください。
これは起業に置き換えると、失敗ではなく成功ではないでしょうか?
電球を発明したトーマス・エジソンもこのように言っています。
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、
うまく行かない方法を
見つけただけだ。
そう。失敗なんて存在しないのです。
失敗を恐れて行動しないことこそが「失敗」なのです。
事業計画を立てるときも然り
この考え方は当たり前のように感じるかもしれませんが、実際に多くの人ができていません。新しいビジネスを始めようと思ったらまず事業計画を立てますよね。しかし、初めから事業計画も完璧には作れません。
これを詳細に作り込むということに夢中になってしまって、計画を実行に移すということがおろそかになってしまいがちなのです。
損益シミュレーションを綿密にやっても、合っているかどうかなんて誰にもわからないわけです。いや、むしろ確実に間違っていると言ってもよいくらいです。
計画を作り込むことに時間もコストを費やしてただ時間だけが過ぎていく。こんな無駄なことをやっているケースが非常に多いです。
合っているかどうかわからないからとにかく早く行動に移し、計画を軌道修正していくということが重要なのです。
早く実行して、何をやったらうまくいき、何をやったらうまくいかないのかを試していくということが大事ですね。
そして、次に勝つまでやり続けるということも大事な考え方です。
(2)勝つまでやり続ける
うまくいかなかったときは、うまくいかない原因があります。その原因を取り除くため、やり方を変えてもう一度トライする。またダメだったら、またやり方を変えて再度トライする。ダメなら次、ダメなら次というようにトライ&エラーを繰り返していく。
これをうまくいくまで続けます。
ダメだったというデータを取りながら考えられるやり方を一つ一つ潰していくというイメージです。それを繰り返すことによって成功に徐々に近づいていくのですね。
多くの人が途中でやめてしまうのは、1回や2回うまくいかなかったらすぐに諦めてしまうからなのです。
絶対成功するやり方は、成功するまでやり続けることです。
エジソンは電球を発明するまで一万回やり続けました。途方もない回数ですが、そこまでやった人が成功に辿りつけるのですね。
ほんの数回ダメだったからといって、すぐに諦めないでください。
うまくいかなかったら、次の手はあります。さらに次の手も、その次の手もあります。手法はたくさんあるのでうまくいくまでやり続けてください。
チャレンジを繰り返した人だけが起業で成功することができます。
本日のまとめ
起業において失敗は評価に値する。「失敗なんて存在しない」
「勝つまでやり続ける」
というマインドを持とう。
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