広告を長い時間、見せることができたらすごく効果があると思いませんか?でも、それはなかなか難しそうですよね。
街や駅にはたくさんの看板があり目に入りますが、ほんの一瞬ですよね。チラッと1、2秒見る程度ですかね。テレビCMも流れていると見ますが15秒くらいですよね。
広告を見せるのはやはり数秒から15秒くらいが限界というのが一般的です。
そして、見ている時間が短いのであまり記憶に残らない。しかも広告費もかなりかかる。という広告の実態の中、5分間強制的に見せられた広告がありましたので、お伝えしたいと思います!
強制的に見せられた広告
別に見たくないのに見なければいけない状況になっている、というよく考えられた広告です。それは、パチンコ店の広告でした。「捨て看板」というものをご存知でしょうか?路上で見かける電柱などに括り付けてあるすぐに取り外しできる簡易的な看板です。
分譲マンション、モデルルームはこちらなど不動産の業界ではよく使われています。イメージ付かないという方は「捨て看板」で画像検索するとたくさん出てくるので見てみてくださいね。
この捨て看板は通常、立てかけて使うものなのですが、これを背負う形にこのパチンコ店は改造していました。捨て看板はだいたい成人男性と同じくらいの大きさで、これを背中に付けられるように工夫が施してあります。捨て看板にはパチンコ店の名前と新装開店の大きな文字。
そんなパチンコ店の看板を背負った男性を見かけました。
なるほど。バイトの人に捨て看板を背負わせて街を歩かせているのですね。確かにあんな大きな看板が動いていたら人の目を引きますね。
ただそれだけではないのがこのパチンコ店です。広告のやり方がよく考えられていて、ただやみくもに街を歩かせているのではないのです!ちゃんと考えられていることに驚きました。
信号待ちをしていたときのことです。
オフィス目の前の交差点でちょうどサラリーマンが仕事が終わりたくさん出てきました。信号が青になるまでサラリーマンがたくさん交差点で待っています。
そして信号が青になり、横断歩道を渡り始めました。
パチンコ店の捨て看板を背負った男性が、信号を渡り終えたサラリーマン集団の先頭を歩きはじめたではありませんか!
サラリーマンの集団はみんな先頭を歩いている男性の背中を追っています。つまり、捨て看板に書かれたパチンコ店の名前と新装開店の文字を見ています!
しかも、信号を渡り終えた後の道は一本道!
左は建物、右は街路樹で他に目を向けるところが何もありません。これは、前を向くしかない。前を見れば、パチンコ店の看板です!
さらにこの一本道は結構長くて突き当たりまで歩くのに大人の男性の足で5分位かかります。その5分の間はずっとパチンコ店の看板を見ることになります。
僕も強制的にその看板を見せられてしまいました。他に見るものがないですからね。
そして、この道を通り過ぎた後多くのサラリーマンの頭の中には、パチンコ店といえば、「○○」と刻まれました!
僕はパチンコなどギャンブルはやらないのですが、このパチンコ店の名前は覚えてしまいました。
その捨て看板を背負った男性は一本道を最後まで通り過ぎた後、また先ほどの交差点まで戻って同じことをやります。これをサラリーマンの帰宅時間に合わせて繰り返しているのですね。
街の大きな看板やテレビCMという広告ならかなりのお金ががかかりますが、この広告手法なら掛かるコストは捨て看板を背負った男性のバイト代時給1000円といったところでしょうか。
5分間も強制的に広告を見せてしかも広告費が安価という面白い広告手法を見せてもらいました。
以前から何度も見かけていてこの広告を続けているということからおそらく広告効果もあるようですね!
広告と言えば、最近はいかにキャッチコピーを優れたものにして人の目を引くか、ということばかり考えていましたが「もっと長い時間見せるにはどうしたらよいか?」ということも考えることが大事だなと思いました。
本日のまとめ
よい広告コピーができたらそれをできるだけ長い時間見てもらえる場所はどこかということも考える。
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