東大卒業生は実はニートが多い

yuyake

官公庁、法曹界、大企業に進むのが当然とされる東京大学の卒業生。しかし、実はニートになってしまう人も多いという現実をご存知でしょうか?

日本トップの大学に入ったのになぜニートなのか?

その理由は、東大に入ることが目的になってしまい、合格した後の目標を考えていなかったからです。最終ゴールを東大にしたがために達成したから満足してしまい、次に向かって踏み出せなかったということなのですね。

目標の立て方を誤ると、”本当に欲しいものが手に入らない”ということが起業をする上でもよくあるので、注意が必要です。

 

ゴールは一番欲しいものに

目標を立てるときに最も重要なことが自分にとって最終的に欲しいものをゴールに設定するということです。

これがとても大事なのですが、できていない人が多いです。目標を小さく設定し過ぎてしまったために本当に欲しいものが得られなかったという事例は結構多いです。

では、どんな目標が良くないのでしょうか?

例えば以下のような目標です。


・テストでクラスで一番になる

・マラソン大会で一位を取る

・甲子園で優勝する

・TOEICで800点を取る

・弁護士資格を取る

・選挙で当選する


これらの目標は程度の差はあれ、どれも努力をしないと達成できないものです。一つ一つは素晴らしい目標なのですが果たしてこれを達成することが最終ゴールでしょうか?という話ですね。

 

「テストでクラスで一番になった」、「マラソン大会で一位を取った」、もうそれで満足なのでしょうか?

「甲子園で優勝した」、プロにはならなくてよいのでしょうか?

「TOEICで800点を取った」、英語をどう仕事に活かしますか?

「弁護士資格を取った」、将来はどんな弁護士になるのですか?

「選挙で当選した」、どのように社会を変えていきますか?

 

このように達成した目標の「先」があるはずですよね。

本当に成し遂げたいことはもっと大きいもののはずです。

 

東大卒がニートになる理由

努力して東大に合格した秀才タイプの人に多いのが、燃え尽き症候群です。

東大に合格するために予備校に通い、必死で勉強し過ぎたため、いざ入学した後は無気力状態になってしまい、これ以上頑張ることができなくなるというパターンです。

一生分のエネルギーをこのときに全て使ってしまったので、それ以降は気力が持てないという状態ですね。

そして、そのまま就職する気も起きずにフリーターの道に進むことになります。ある一定の時期に全ての力を注ぎ込んでしまうのは、目標が「東大合格」だけになっているからなのです。

東大に合格して将来は何になるか?ということの方が重要なはずですよね。

これを初めから視野に入れて東大合格は通過点の一つに過ぎないと考えることが重要です。

 

目標が小さいと燃え尽きる

僕も以前、目標の立て方で失敗したことがあるのでその例をお話したいと思います。

ピアニストのコンサルティングをしていたときのことでした。

クラシック音楽の業界はとても厳しい世界で音楽一本で生計を立てていくことはものすごく難しいです。そんな世界で音楽を仕事にしていきたいというピアニストを支援していました。

しかし、最初のコンサルティングのときに目標の立て方を誤ってしまったのですね。

どんな目標を立てかというと“自主公演を開催して満席にする”です。

この目標が良くなかったです。目標のレベルがあまりに小さ過ぎました。

どうなったかというと、このピアニストの方は自主公演の開催を目指して本当に頑張りました。Facebookで新しい友達を増やして集客をものすごく頑張っていたのです。

そして3ヶ月後、ベヒシュタインという世界三大ピアノメーカーの一つのサロンホールでコンサートを開催し、80席のキャパシティを見事に埋めることができました。

素晴らしい演奏をしてコンサートは大盛況で幕を閉じました。とここまでは良かったのです。

問題はそのピアニストがそこで満足してしまったことです。

演奏も集客もこれまでの人生で最も頑張って、持てる力を全て発揮しました。コンサートは成功し目標は予定通り達成できたのですが、肝心の本人は全てを出し尽くしたことで燃え尽きてしまったのです。

もし、目標を最初からもっと大きなものに設定していれば、このコンサートは通過点だったので、やめずに済んだかもしれません。自主公演を一回開催して満席にすることが最終目標ではなかったはずです。

音楽を生涯の仕事にするということが本当に欲しいもののはずなのでもっと大きなゴールを設定すべきだったと反省しました。

目標の立て方でビジネスが成功するか失敗するか大きく変わります。この目標が小さ過ぎると、達成して満足してしまったり、本当に欲しいものを見失ってしまったりするので注意です。

まず、最終的に欲しいものをゴールにして、それを達成するために必要なことを小さな目標として設定していくということが大切です。

 

マイルストーンとして考える

最終的に達成したい目標に辿りつくための「通過目標」をマイルストーンとして設定することが重要です。最終的な目標に到達するにはいくつかの通過点があります。その通過点ごとにマイルストーンとして小さな目標を設定していきます。

いきなり最終目標に向かっても途方もないので、一つ一つ小さな目標をクリアしていって最終的なゴールに近づいていくということですね。

そして、その小さな目標が達成できたかどうかを随時確認していくということが重要です。

 
本日のまとめ
自分にとって最終的に欲しいものをゴールに設定する。

そして、そこに辿りつくための通過点をマイルストーンとして設定し達成できたかを確認していく。

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